2007.07.23
【岡山県】
前島(Map)
牛窓(うしまど)港の目の前に浮かぶ小島です。
夏休みということもあり、子どもたちの集団をいくつも目にしました。結構急傾斜の山道が多い島なのですが、そんな遊歩道を元気に歩き回っておりました。
ビューポイントにはベンチが置かれてあったり、キャンプ場も整備されていたりと受け入れ準備は整っており、そこにイベント(歩こう会的なものと思う)を企画してその参加者が多かったようで、まんまと成功したのでは? そんな印象です。
でも、上の写真のように(沖縄じゃありません)自分たちで演出できる部分へのセンスの良さが感じられ、好感度の高い島です。
牛窓(Map)
ここは日本です。とてもしゃれた風景を切り取れる町になっていました(奧が前島)。
二十数年前にこの地を訪れたときの夏の印象は、狭い町と山盛りのシャコ(美味しいけれどそうたくさん食べられるモノではない)。そして、クソ暑い上に旅館のクーラーが有料のコイン式で、我慢比べの果てに根負けした者がお金を入れるという劣悪な印象しかなく、夏の瀬戸内海には来るもんじゃないというものでした。
その点、今回ラッキーだったのは、暑いけれどもとてもドライな暑さで、前回のようなどんよりと空気がよどんで暑さからの逃げ場がない、という状況では無かったということです。覚悟していたけれど、これは助かりました……
狭かった町も、かなりの面積を埋め立てたようで、写真のようなホテルや結構大きなヨットハーバーなどができていて、沖にはヨットが浮かんでおり、変わるもんだなぁと感心して眺めておりました。
後ほどの日生諸島編に出てきますが、海に面した急傾斜地に無理矢理地中海風オーシャンビューの別荘だか住宅だかを建てるのが流行のようで、それがまた売れているようです。でも、あんな急傾斜地に作った物件を認めていいのだろうか、と思ってしまいます。
不動産屋は建てて売ればいいわけですが、地震で被害を被るのは買った人だろうに……
長島(Map)
右手に見えるのが長島大橋で、その左が長島になります(舟を撮りたかった訳ではない)。
その間の水路(海)が、三途の川よりもつらく人を隔てたと思える境界だったのですが、現在でもその性格は変わってないようです。
長島には、国立ハンセン病療養所が2つあります。
特別な他意はなく、どんな場所なのか見ておきたいという関心からの行動です。以前に、沖縄の屋我地島(やがち)の療養所に迷い込んだことがあり、拒絶されるものではないとの経験も働いたと思います。
しかしこの長島には、長島大橋を渡ったところにゲートがありそこで質問したところ「療養所に用事のない者は断っている」とのこと。「入ることも許されないのか?」に「万が一事故が起きると困る」と言われ引き下がることにしたのですが、その門番は「らい病の施設があるんですよ」の言葉を語っていました。
調べてみれば、禁止された言葉ではなく「差別的な例として使用を避けるようにしている」とあるので、威嚇的にわざと使ったのかも知れませんが、そんなことに気を遣いながらも現実を見ておきたいと考える者にとっては、国が差別を容認しているように受け止められたことに、とてもショックを受けました。
わたしは、これが現実と受け入れるしかありません。
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