2007/01/07

名残の穴

2007.01.06
 広島(瀬戸内海)—香川県


 丸亀からフェリーです。平地があまりなく、花崗岩(青木石)の採石と漁業が主な生業のようです。
 名産物を石碑に仕立て、簡潔な標語を書家の方に刻んでもらった碑が島中に立てられています。それぞれ味わい深いのですが、車の移動だったのでゆっくり見ることはできませんでした。
 正月行事のにぎわいを想起させてくれるものが残っていました。的には矢の跡が数多くありますが、まさか左側の椅子に座ってそれを判定していたとしたら、相当の勇気が必要だと思いませんか?

 翌日は、本島(ほんじま)の予定でしたが大荒れの天気なのでめげました。「いやだに(弥谷)温泉」で地元の方と「いやぁ、台風みたいだな」と朝風呂です。またの機会にでも……

2007/01/04

こどもの遊び場

2006.11.25
 粟島(瀬戸内海)—香川県


 ここは、神社の境内です。
 まん丸な巫女さんは、漁で使う「浮き」(黒やオレンジのもの)が材料です。社殿にぶら下がっているのはネコの風船です。これならバチも当たらないだろうと、和めました。こんな演出ができる島って素敵だと思いませんか?
 島は本当に過疎化が進んでおり、廃墟となった家が散在していて、人影もまばらでお年寄りとあいさつすることが多い島です。
 ですが「日本最初の船員学校」の建物等を整備して、子どもたちが臨海学校に使えるような施設(ルポール粟島)として結構知名度があるようです。
 島中あちこちに「こどものあそびば」と書かれたベンチが置かれています。
 最初目にしたとき「いいと思うけど、子どもたちはどこ?」と思ったのですが、歩き回るうちに、確かに車も通らないし「島中、こどもの遊び場」というコンセプトも理解でき、島中を駆けまわる子どもたちに遭遇したならきっと「パラダイスだ!」と感激できるのでは、と思いをめぐらせました。

UDONの薬味に山を少々

2006.11.24
 庵治(あじ)—香川県

 映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の舞台です。
 機会があれば程度に思っていたのですが、鳴門発の行程で「昼はわら屋で、ざるうどん!」と決めていたので、時間調整で足を運びました。
 前回「わら屋」では、高松出身者2名から大推薦の「釜揚げうどん」を食べ、とても美味しかったのですが、「次はざるを食べたい!」と強い欲求がわいておりました。
 今回はその思いの実現に!
 満願成就、美味しかったです。
 「さぬきうどん」も奥が深そうですが、わたしはここで満足! としておきます。




 後方に写っている山の姿が前述の映画でとても印象的でした。
 『二十四の瞳』(木下恵介監督、高峰秀子主演)の小豆島の山や、『カルメン故郷に帰る』(同)の浅間山に匹敵するくらいの存在感を出していた山であるとの印象があります。
 反対側を見れば「メサ」と呼ばれる地形(山の上が真っ平ら)の屋島が見えます。
 きっと「すぐ近くなのにこんなに違うって面白いねえ、何で?」と思うでしょう。
 でも、学生時代に少し地質学をかじったわたしには「どうやって説明するわけ?」と、投げ出したくなるような複雑な歴史があったかと思うと、言葉少なになります。